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綱←←←←←骸な十年後こねた
正直意味わからん。そして綱がひどすぎた。
あはは、と青年は笑った。
瞳に何を宿したのか、きらきらと輝いたそれを、自分はただただ見上げるばかりだ。
「何度言ったら分かってくれるんですか……」
呆然と呟けば、不意に、青年は笑いをひっこめる。
冷たくきらめく瞳を見つめて、もう一度告げた。
「分かって、下さい」
「嫌だね」
「お願いします。僕はあなたを傷つけたりはしません!」
這いつくばるようにして、悠然と目の前に立つ青年の足にすがった。
黒いスーツ。高価な革靴。十年前とは違い、細いながらも筋肉がついた体つき。
「お願いします」
すがりついた体が動いた。
膝を折り、骸に視線を合わせるようにする。
「綱吉君……」
綱吉は薄く笑みながら、骸のほほに右手を伸ばした。
そして、握りつぶすかのように、下から頬を掴み上げる。
「っ!!」
「意味わかんないんだよ」
手に力をこめ、綱吉は吐き捨てた。
「意味わかんない。何言ってんの? 生憎だけどさ、俺、人間の言葉しか理解出来ないんだよね」
振り上げた拳を一片の容赦も無く振り下ろす。
殴り飛ばされた骸は、小さくうめいた。
同情の欠片も見当たらない冷たい視線が骸をなめた。
「さようなら、霧の守護者」
腹が減った。ご飯食べよう。
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