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燃焼

   

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テストなんか知ったこっちゃねぇえええええ!


 創作。二次にするには不憫かなぁと思ったのでオリジ変換。

 ぶっちゃけリオの精神安定剤代わり。ピアノはもう夜だから弾けないし、どっかで発散しないと爆発しそうだ。物理なんか(ピー)!!!!
 ふう……ちょっと発散出来たかな。

 N/Lでえ/ろ/ちっくで流血あり。一応1/5/禁にしときます……そこまで酷くは無いけどさ。






 はっ、ついに禁標示が……!!
全部同じ女と、同じ僕(少年)です。

NLって言うか……少年総愛され?でもNL。BLは無いです。友情です。
二作+おまけです。




関係性


 嘘なんかじゃなかった。

 女は嫣然と笑う。夜の海、真っ黒で真っ暗にきらきらと月光が踊るそれを背にして、女は笑う。

「愛しているんです」

 言った女は、恥ずかしそうに目を伏せた。僕はそれを、見つめ続ける。その視線に、女は少しだけ頬を赤らめた。
「愛して、いるのです……、ただ、あなただけを。だから、私は」
「だけど君は僕を裏切るんだ」
「ええ、あなただけを、愛しています」
 女は微笑む。
 一度だって、性的に女を抱いた事は無かった。けれどその身体がしなやかで柔らかな事を僕は知っている。抱き締めた時の鼻腔にふわりと届く女の香水も、形の良い胸が潰れる感触も、僕の背に回った手が優しく力を込めるその強さも。全てを知っている。
 だから僕は、女が、それだけの理由で裏切る訳が無いと、知っている。
 だが僕は知っていて、それでも女の裏切りを許容するのだ。そうするしかない。それが女へ報いる僕の唯一の手段だからだ。そうする事で女が救われるのなら、今までの裏切り行為の集大成が出来上がるのならば、僕はそれを許容する。

 否、女の裏切りまでもが僕の計画の一部だった。

 ああ何て愚かしく、そして哀れで優しいのだろう、彼女はきっとそれを知っている。僕の狙いも目的も悲哀も叫びも。僕の全てを知っているからこそ、彼女は僕を愛して僕を裏切った。

「愛して、います」

 僕が女に応える事はこれから先一生涯無いのだろう。それでも彼女は僕を愛してくれる。
 何て僕は幸せなのだろう。
 くつくつと、笑った僕を見て女が嬉しそうにする。
 二人でこうして茶番を演じているに過ぎないからこそ、だからこそ僕達は限りなく幸福であるのだ。

 誰にも理解し得ない。
 誰にも理解出来ない。
 誰にだって、理解、してほしくない。

 この関係を、爛れているのだと言えるだろうか。





揺籃 ※15禁


 眠る事が出来ない。

 もし誰かに寝込みを襲われたら? もし建物に火が点けられたら? もし、……?

 自然的な災害なら僕は許す事が出来る。だが人が、怖い。いつ誰がどこで、僕を殺そうとしているのかもしれない。僕を狙っているのかもしれない。昼はいい。だが夜は? 無防備に寝姿を晒している時はどうすればいい。だから人が傍にいると眠る事が出来ない。例えどんなに親しくても、僕のテリトリーに侵入されれば目が覚めてしまう。僕はいつだって恐ろしい。知人が凶器に変貌してしまうのかもしれないと思えば、いつだって僕は恐怖に怯えている。
 夜になるとこっそりと僕は姿を消す。僕は眠らないという噂が立っているらしい。誰一人として、僕が眠っている所を見た事が無いからだ。それは違う。ただ僕は人前で眠る事が出来ないのだ。人を恐れているのだ。

 目的を達成する事が出来ずに、死んでしまう事を、恐れているのだ。




 「の、はずだったんだがな」

 ぽつりと呟いた言葉に、腕の中の女の瞼が上がった。
 暗い部屋に差し込むネオン。色とりどりの光が女の顔を照らし出す。茶色い瞳が、紫の光に艶めいた。
「……何の、話です?」
 囁くように尋ね返される。
 黒いベッドの上で、抱き合って、穏やかに眠る。
 僕は女の額に小さく口付けた。
「ないしょ」
「誤魔化されませんよ」
 間髪入れずに女は言い放つ。何度も染め直しているはずなのに、女の髪は柔らかで繊細だった。指先で玩びながら、僕はぼうと考える。
 別に、言わない理由は無い。ただ漫然と今まで過ごして来たから、言う機会が無かっただけで。
「君は、僕のものだってこと」
 小ぶりな耳に囁けば、女の身体が弛緩した。
 真っ赤にこそならないのは、性格のせいだろうか。けれどもむすっとしたような、複雑そうな表情をしている彼女。頭のいい彼女の事だ、噂も耳にしているのだろうし、きっと全てを今の一言で理解出来たに違いない。
 さっきの言葉に偽りなど無い。
 まったくもって、その言葉通りの意味だ。比喩でも何でもなく、純粋に、この『女』は僕の『モノ』なのだ。
「ひどい」
 女は唇を引き結ぶ。
 元々化粧っ気の薄い女は、その仮面を剥いでも美しかった。
 顔の両脇に手を付き、女に覆い被さった。女の唇を、舐め取る。舌で、薄い赤を丹念になぞる。先ほど弛緩した身体は、僕の下で強張った。
「……あなたは、ひどい」
 一通り舐め終われば、女はまた呟いた。
「そうかな?」
「私はあなたのモノ。別にそれは構いません。むしろ嬉しいくらいです。ですけど」
 女は、腕を伸ばして少年の顔を温かい手で挟んだ。
「ですけど、あなたは皆にもそう言ってるじゃありませんか。男にも、女にも。あなたの部下全てに」
「駄目?」
「嫉妬しているんです。あなたを詰ってるんです。あなたは酷い人です。どうして、私一人を愛してくれないのですか?」
「僕が欲深いから。だって本当の事だろう? 皆、僕の事が大好きだもの。だったら僕はそれに応えなくちゃいけない」
「自信過剰で欲どおしい方ですね」
 女の歯列が、目の前に現れた、と思えば首に痛みが走る。
 ぎりぎりと、歯を立てる。跡どころではない、肉にまで牙を突き立てる勢いで女は噛み付いた。やがて口の中に鉄分の味が届くまで。
 少年は痛みに顔を歪めた。左側の鎖骨の少し上、首の根元につけられたのは噛み傷だ。
「……痛いんだけど」
「だからこうして、」
 女はちろりと舌を出した。暗闇では見えないが、もし明るければその舌先に血の朱が混じっている事が分かっただろう。
 さっきの仕返しか、傷を舐め取る女は不敵に笑う。嫌な予感がして身を引こうとした瞬間に、ぐいと引き寄せられ、女の頭の横、枕に顔を埋めた。鼻が痛い。しかしそうも言っていられない。
「先に謝っておきますね」
 妙にわくわくとした女の声。

「っ!」

 浅いはずの傷に女は舌をねじり込んだ。温かな肉を舌先に感じて、血の味を感じながら、高揚する気分のままに抉り続ける。たった一部だっていい。この人の中は温かいという事がわかればそれでいいのだ。血液感染の恐ろしさも、口内の雑菌の話なんか脳内から吹き飛んで、女はいとしいいとしい少年の傷を舐め続ける。
 すぐ横で少年の綺麗な顔が歪むのも、自分の上で少年の身体が舌の動きに合わせて跳ねるのも、時折聞こえて来るうめき声も、痛いと分かっていながらもそれでも尚私を拒絶しないこの方が、全てが愛しい。
 女である自分が、何故だか犯しているような気分になる。
 おかしい。そんなのはおかしい。
 一度だってこの方に抱いてもらった事は無い。いつだって、この方はただ私をぬいぐるみのように愛でるだけだ。触れるのも胸より上と背中だけ。この戯れだって、愛しいこの人は性的なものだなんて思ってもいやしないのだろう。ただ、ペットがじゃれているだけ。
 そう考えれば、もっと酷くしてやってもいいかと思う。
 私ばかりが想って、死にたくなるぐらいに恋焦がれて、なのにこの人は決して振り向いてはくれない。抱き締めても遠くにいるこの方。孤高の極み、ただ前だけを向いて道切り開く神様。私の、神様。

「愛してるんです」

 呟いた。

 本来ならもっと小さかっただろう傷は、悪戯に舐めて噛んだせいか、だらだらと今も血を流している。
 もったいない。
 詰めていた息を吐く音。脂汗を浮かべた少年は、苦しげに笑った。
「……だけど、僕は応えられないんだ」
「知っています」
「だから、僕は、応えるんだ……」
「それも、知っています」

「ごめんね」

 ああなんて、甘い拒絶。


 所詮私は、あなたのゆりかごでしかないのです。






 「馬鹿だなぁ」
 眠ってしまった腕の中の女に囁きかける。

 少年は陰鬱とした笑みを浮かべた。
「君は、僕のモノだって言っただろう?」

 全て、あますところなく。
 ゆりかごなんかじゃない。君は僕の一部。君は僕の身体。

 ちゃんと、愛しているんだよ?


 少年は、もう一度ひっそりと笑って、そして。

「仕返し」

 自分につけられた傷と同じ位置に、噛み付くようにキスをする。
 跡が残るまで、強く強く吸い付いた。
 満足のいく紅い鬱血を確認してから、少年は頷いた。

 女の乱れたシャツの胸元を直してやり、それから自分も隣に寝転んだ。









 今までの雰囲気を全てぶち壊すギャグっぽいの。


 「隊長!!」
 怒鳴り声が炸裂した。かと思えば自室の扉が派手な音を立ててぶち開けられた。
 久々の休日で、ゆっくり映画(ドラ●もんシリーズ)でも見ようと思ってDVDを用意していた矢先の事だ。
 何事かと目を丸くして見れば、昨日一緒に寝た――あくまでも添い寝だ――副官の女が、息を切らせてそこに立っていた。
 その首には暖かい寮内のはずなのにマフラーが。
 となれば、心当たりがある少年である。
「あー……」
 目をそらして元の作業、映画鑑賞に戻ろうとした少年の肩を女ががしりと、とてつもなくいい笑顔で掴んだ。
 みし、と肩の骨が嫌な音を立てる。
「隊長?」
「……いや、お前の方が酷いと思うんだが」
 あの後、血が止まるのに大分かかったし、今だって痛いのに。
 キスの跡ぐらいでぐだぐだ言われるとは何たる事だ。
 膨れっ面で副官を睨み上げれば、ちっ、と舌打ちが聞こえた。こいつ、本当に僕を上司だと思っているんだろうか。いや、こいつに限らない。うちの隊はどこか隊長である僕に対して馴れ馴れしいというか、馬鹿にしている節がある。よし、次の朝礼ではいっちょ、びしっと言ってやらねばなるまい。そもそも、部隊関係において上司と部下というのは絶対的に、
「別世界に逃げないで下さいね?」
 肩にかかる圧力が増えた。
 このままいけば肩が破壊されかねない。この女ならそれぐらいやる。
 ぞっとして、少年はにこやかに女に尋ねかける。
「で? 何があった?」
 女も負けない笑顔で少年に答えた。
「更衣室で作業服に着替えようと思いまして。そして服を脱いだ時に、周りからひそひそと何やら内緒話が始まりました。最初は何かわかりませんでしたが、私を嫌ってくれている別の部署の女が指摘して下さいまして。『あっらぁ副隊長さん、昨日の夜も隊長さんと一緒だったの? 毎日毎日、お盛んねえ。子供は作らないように気を付けなさいね。でないとあなたのポスト、空いちゃうでしょう?』ですって。お盛んだなんて今時の若者が使う言葉でもないでしょうに。明らかにこう、私に対する敵意が見え隠れするんですよ。野郎、いや、女だからあのアマ、かしら。あのアマ、次の任務の時に誤射装って殺してもいいですか?」
 目が本気だ。
 慌てて首を振れば、また舌打ちが聞こえた。
「子供なんか出来る訳ないでしょうに。別にセックスしてる訳でもないし、ただ一緒に添い寝してるだけですよ。お盛んだなんて、はっ。ただ単に子守りついでに寝物語してるだけですよ。それだけでそこまで妄想出来るだなんて、あいつら欲求不満じゃないのかしら。うふ、そうならそうと言ってくれればいいのに。戦闘訓練でも何でも付き合ってあげますとも。戦闘中に欲求発散しちゃってセックスまで辿り着けないのが私達の隊ですもの。ねー隊長?」
「僕はたまに女紹介してもらってるけど」
「……だから私には手を出さないんですか」
「というか、基本的に部下に手を出すって、それはどうかと思う」
「じゃあ私、あなたを裏切ります」
「それは困る! 君に抜けられたら僕が困る。こないだ君が風邪で休んだ時だって、コーヒーはクソ甘いの出されるわクソ熱いのを出されるわ、書類整理すらまともに出来ないわで大変だったんだぞ!」
「私秘書じゃないんですけど。副隊長っていう役職が」
「似たようなもんだろ。総統から許可はもらってる」
 ぎり、と女は歯を食いしばった。
 きっと今、彼女の脳内で何通りもの総統殺害方法がシュミレートされているに違いない。
 冷静に見えてどこか激しい気性なのだ。彼女は。
「どうせ、他部署のやつだろ。うちの隊で誤解している奴はいないんだし、別に構わんだろう」
 溜息とともに吐き出せば、女は顔をしかめた。
 これだから男って奴は、と全身で表現している。
「生憎と、女心とやらを理解する気はあっても、実行に移す気は僕には無いぞ」
「ええ、それでこそ隊長です」
「……褒めているのか?」
「けなしてます」
 盛大な溜息一つ。
 女は踵を返した。
 扉のところで、ふと振り返る。
「私、今日夜勤です」
 ああ、と生返事を返す。
 だったら今夜は一人という事だ。
 仕方無い。一日ぐらい寝なくても大して変わりはしない。
「仮眠ぐらいでいいので、寝て下さいね?」
「ああ」
「ちょっとした油断が、命取りですよ?」
「ああ」
「必要とされているのは嬉しいのですが、」
 女は悲しそうに呟いた。
「それが、あなたを危険に晒すのは、とても不本意です」
 思わず返す言葉を失った。
 数秒、迷ってから、ようやく見つけた言葉を返す。
「……昼寝ぐらいはするよ」
 それだけだったが、女は嬉しそうに微笑んだ。
 頷いて、言う。
「ありがとうございます」
 失礼します、と続けて、扉を閉める。

 女の姿は、もう見えない。扉の向こうで、彼女は今日の勤務に向かうのだろう。
 
 何だか、自分が自分ではないみたいだった。
 くそ甘いコーヒーを飲んだ時のような、気持ちの悪い感覚。
「……言ったからには、昼寝しなきゃ」
 映画は今日はやめた。身体を横にするだけでもいい。少し休めなければ。

 ベッドに身体を横たえ、明るい部屋の天上を眺める。



 僕は、全てを知っている。

 戯れのように、冗談のように吐き出された言葉の中に、ひっそりと真実が混ざっていた事を。


 だからこそ、僕は。




 いつかきっと、僕は僕を殺す事になるのだろう。












 すっきりしたー……。だけど勉強は出来てないよ。何やってんだよ自分↓↓
 オリジ部屋も停滞してるしなぁ。ここらでネタ吐き出しとかないと忘れてしまうよ。朝思いついたネタを夕方には綺麗さっぱり忘れてしまいます。もったいないことしてるよ……。
 えろ……ではないな。うん。ちょっと背徳的な感じで。他人の怪我舐めるのは実際やってはいけません。悪化するかもしれませんから。他人の血液に他人の唾液です。汚いに決まっていますからね。だけど舌突っ込むって素敵なシュチュエーションだと思います。今回は浅いですけど、いつか本気で書こうかなぁ。
 別に何をしてるわけでもないのに、ちょっぴり後ろめたい女と、こいつは自分のもの自分を愛でたって面白くもなんともないぜ、当然の事だろな少年。おおまかなテーマは二作とも同じつもりです。難しいな。


 さて、テスト勉強に戻ります。頑張りまっしょい。
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